以前より高血圧、高脂血症、糖尿病は動脈硬化を促進し、虚血性心疾患、脳血管障害などの原因になるといわれています。これらと肥満との関係に着目したメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)という概念が唱えられるようになりました。
「特定健診」では健診結果から生活習慣病のリスクを評価します。
メタボリックシンドロームとは
WHAT'S METABOLIC SYNDROME
「肥満・高脂血症・高血糖・高血圧」といった「動脈硬化」の危険因子をいくつも併せ持った状態のことをメタボリックシンドロームと呼びます。メタボリックシンドロームは動脈硬化を促進し、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こし、最悪の場合は死に至らしてしまいます。
メタボリックシンドロームの人は、糖尿病を発症するリスクは通常の7~9倍、心筋梗塞や脳卒中を発症するリスクは約3倍にもなるといわれています。
メタボリックシンドロームの判定
- 腹囲
- 男性 85 cm以上、女性 90 cm以上
- 中性脂肪
- 150 mg/dl以上 かつ/または 服薬中の方
- HDLコレステロール
- 40 mg/dl未満 かつ/または 服薬中の方
- 血圧
- 収縮期 130 mmHg以上または拡張期 85 mmHg
- 糖
- 空腹時血糖 110 mg/dl以上(HbA1c 5.5%以上)かつ/または 服薬中の方
※以上の内、1項目が該当=メタボリック予備軍 2項目が該当=メタボリック該当
特定健診のしくみ
SPECIFIC HEALTH CHECK
- 1
- 40~74歳の保健加入者に対し、保険者(国保・健康保険組合・共済組合・政府管掌健保)から特定健診受診券が送られます。
- 2
- 健診医療機関で問診、身体計測、採血など行います。
- 3
- 健診結果が健診医療機関から保健加入者、保険者に通知されます。
健康診断の流れ
FLOW
- 1
- 診察券、受診券を
受付に提出
- 2
- 質問票を記入
服薬・既往歴・自覚症状・
喫煙・飲酒など
- 3
- 身体計測(身長、体重、腹囲)
血圧測定
- 4
- 診察
- 5
- 採尿、採血など
- 6
- 1週間ほどで結果を
郵送または直接手渡します
受付からお帰りになられるまで40分程度となります。
随時電話ご予約を受け付けております。
検査項目
INSPECTION ITEM
基本検査
- 尿
- 糖
- 蛋白
- 血糖
- 空腹時血糖
- HbA1c
- 血中脂質
- 中性脂肪
- HDLコレステロール
- LDLコレステロール
- 肝機能
- GOT
- GPT
- γ-GTP
更に一定の基準を満たし、医師が必要と判断した場合
- 貧血
- 赤血球数
- 血色素
- ヘマトクリット
- 心電図
- 眼底
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