天満糖尿病対策チーム

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【糖尿病ブログ】備えよう、シックデイ

2022.12.16

シックデイってどんな日?
たとえば、こんなことはありませんか?

●発熱がつづく

●嘔吐・下痢がつづく

食事が食べられない

●高血糖がつづく

ひどく体がだるい、意識がもうろうとする

 

ここがポイント!
糖尿病を治療中の方が病気やケガ、精神的ストレスなどにより血糖値が急激に変動する状態をシックデイと呼びます。シックデイの時の家庭での対応を『シックデイ・ルール 』 といいます。

 

シックデイ・ルール その①

●安静と保温につとめましょう

●スープなどで十分に水分を摂り、お粥やうどんなどで炭水化物を摂りましょう

●冷たい牛乳や炭酸飲料は控えましょう

 

シックデイ・ルール その②

血糖自己測定が可能な方  ⇒ こまめに測定する

インスリン製剤を使っている方 ⇒ 決して自己判断でインスリンを中断しない

飲み薬を使用してる方  ⇒ 薬の量の調整が必要な場合があります

 

ここがポイント!
シックデイの時、どのように対応していいか悩む場合は電話などで主治医と相談してください。また、相談の時は「いつから」「どんな症状」「食事の量」「血糖値」などの情報をお伝えください。

 

すぐに病院へ連絡するか、受診する状態

●嘔吐や下痢がひどく、半日以上続く

38 度以上の高熱が 2 日以上続く

食事が24 時間にわたり、まったく摂れないまたは、極端に少ないとき

●血糖値が350mg/dlが 1 日以上続くとき

意識の状態に変化があるとき

 

ここがポイント!
いつシックデイになるかわかりません。普段から主治医とシックデイの時の対応について相談しておきましょう。
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【糖尿病ブログ】年末年始の食事について

2022.11.22

いよいよ今年も約2ヵ月。

毎年正月太りをしてしまっている。そんな方はいませんか?

今回は、管理栄養士より「年末年始の食事」について紹介させていただきます。

 

実はカロリーが多いおせち

おせち料理は保存性を高めるため、味付けが濃く、糖分・塩分・酢などを多く使っている

・「栗きんとん」「伊達巻き」「黒豆」などは砂糖を多く使っており特にカロリーが高い
・「田作り」「数の子」「かまぼこ」「エビの煮物」などは塩分が多いので、1回に全種類を食べないことが大切

 

ここがポイント!
年始のおせち料理は、日頃あまり口にしない料理を味わえる良い機会ですが、実はおせち料理は日持ちをさせるために、砂糖・塩・みりんなどが使われ、塩分・糖分などが多くなっています。そのため、糖尿病や高血圧の方にとって塩分や糖分を摂り過ぎてしまいがちになる料理です。美味しく、そして血糖にも気をつけて食べるためにどうすれば良いか。次を見ていきましょう。

 

どう食べる?おせちの具材

作るとき

・砂糖やみりんなどの代わりに低カロリーの甘味料を使う
・だしをしっかりときかせて醤油などの調味料を少なめに

食べるとき

・煮しめはカロリーの低いこんにゃくやしいたけ、高野豆腐をメインに
・紅白なますやたたきごぼう、かまぼこなどの野菜やたんぱく質を先に食べる

 

ここがポイント!
まずは作る時、低カロリー甘味料を使用したり、薄味でも美味しく食べられるように香辛料や香味野菜、酸味や旨味を工夫することで、糖分や塩分を減らすことができます。また、食べるときは野菜やたんぱく質を先に食べるようにすることで、食べ過ぎを予防し、また血糖の急上昇を防ぎましょう。

 

雑煮にぜんざい、おもちに注意

おもちのカロリーをご存じですか?

切り餅(50g前後)1個につき110~120Kcal
丸餅(35g前後)1個につき70~80Kcal

切り餅2個=ご飯1杯分(150g)=丸餅3個=240kcal
1食当たりの食べる目安は2個くらいまでにしておくとベストです。
ご自宅で作る場合は大きくなり過ぎないように注意しましょう。

 

ここがポイント!
お餅が餅米からできていることは知っていると思いますが、みなさんカロリーを気にしたことはありますか? 上のイラストにあるように、切り餅は2個でご飯お茶碗1杯分、丸餅は3個でご飯お茶碗1杯分のカロリーとなります。お雑煮やぜんざいなどでついついパクパク食べてしまうお餅ですが、一食あたり2個くらいにしておくとちょうど良いですね。

 

知って得するネタ選びのヒント

ネタの種類によってカロリーが変わるお寿司目安は6~8貫(ご飯1杯分150g)がベスト

30~40kcal程度(1貫当たり)
・甘エビ ・イカ ・タコ ・赤身マグロ ・ウニ など

50~60kcal程度(1貫当たり)
・サーモン ・タイ ・アナゴ ・中トロマグロ ・かんぱち など

70kcal~(1貫当たり)
・ツナサラダ(軍艦) ・大トロマグロ など

塩分の取り過ぎに気をつけたいので、つけ醤油は少なめに。ネタ側につけるのがおすすめ

 

もっと知りたい方は
当院では、栄養相談を行っていますので、お食事で気になることがあれば、お気軽にスタッフまでお声掛けください♪
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【糖尿病ブログ】屋外でのトラブル対策について

2022.10.19

涼しい秋風に高く澄んだ空。大きく深呼吸したくなるような、気持ちの良い季節になりました。
旅行やアウトドアにと、戸外での活動も楽しみやすくなりましたね。

せっかくのイベントを楽しめるようアクシデントにも備えておきたいもの。

今回は、旅行やアウトドアで、
火傷をした時やハチに刺された時の応急処置についてご紹介したいと思います。

 

万が一やけどをしてしまった場合

●まずは幹部を流水で15~30分ほど冷やしてください。

●水で冷やしたタオルや保冷剤、氷を包んだタオルで冷やすのでも大丈夫です。

 

注意するポイント

・氷や保冷剤などで直接冷やさない!

・長時間冷やさない

・衣類の上からのやけどの場合は、衣類の上から冷やす

・傷に直接流水をかけずに傷よりも上の方から冷やしましょう。

 

秋のバーベキューはスズメバチに注意

日本でよく見かけるのは、ミツバチ、アシナガバチ、スズメバチですが、スズメバチは9月・10月にピークを迎えます。

 

・食材を外に置くのも危険

食材を野ざらしにしておくと、食材を問わず寄ってきます。

・足元に注意!

オオスズメバチは落ち葉の下に巣があることも。万一踏み抜いてしまったら、走って逃げましょう。置き去りにするまで走り抜けて。

・黒いものに寄ってくる?

黒髪に限らず洋服・カメラや靴なども危険です。 白い服装などしっかりと対策を!

 

万一刺されてしまったら

一刻も早く医師の手当てを受けましょう。どのハチに刺されても15分以内に腫れあがり、熱をもってかゆくなります。刺された直後は元気でも、1時間くらい経ってから、吐き気や腹痛、蕁麻疹、息苦しさなどの全身症状が出る場合があるので、しばらくは安静にして様子をみましょう。

 

アナフィラキシーショック

ハチに刺されると、強いアレルギー反応を起こすことがあります。30分以内にショック状態になり命の危険があります。次の症状が起きたら、すぐに救急車を呼びましょう。

・全身に蕁麻疹が出る

・呼吸が苦しい

・吐き気、腹痛

・めまい、動悸

・意識がぼんやりしている、錯乱している

 

バーベキューに行くときは万が一に備えて、保険証や必要最低限の応急処置ができるものを準備しておきましょう。

 

ここがポイント!
糖尿病は、やけどなどの傷が治りにくい傾向にあります。傷口から感染して重症化しやすいということもあり、特に注意が必要です。やけど以外にも、様々なケガのリスクがあります。「これぐらい大丈夫」とあまり油断しすぎず迷ったときには、受診するようにしましょう。

次回の糖尿病教室は『年末年始の食事』です。
日程/11月7日(月曜日)9時~
場所/天満病院 待合室
料金/参加無料
糖尿病の方、糖尿病に関心のある方などどなたでも参加可能です。

Tel.088-632-1520

※コロナウイルス感染状況によっては中止となる可能性もありますので、職員までお問い合わせください。

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