天満糖尿病対策チーム

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【糖尿病ブログ】3月の糖尿病教室『セルフモニタリングについて』

2022.03.01

3月の糖尿病教室では「セルフモニタリングについて」勉強しました。セルフモニタリングとは「自己の行動や症状、状況、データーなどを客観的、意図的に観る、見守ること」をいいます。糖尿病を自己管理するために、血糖値を測定したり、歩数をカウントしたり、検査データーを見ながら生活を振り返り、より良い方法を考えて実践していきます。

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糖尿病療養指導士

代表的なセルフモニタリングは血糖、体重、尿糖、歩数などが挙げられます。

糖尿病の合併症を予防するための血糖値の目標は以下のとおりです。

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糖尿病療養指導士

自分の目標とするHbA1cが分からない場合は主治医に聞いてみましょう!

 

今回はセルフモニタリングの中でも、簡易血糖測定器を用いた測定時の注意点をお話ししました。

 


血糖測定のタイミング

・早朝空腹時の血糖値は、常に少量ずつ分泌されている基礎インスリン分泌や、就寝前に使用したインスリン注射の効果を評価するのに重要です。それ以外のタイミングでも血糖値を測定することで使用している薬剤の効果を評価し、調整することに役立ちます。
・注射の単位が変更された場合は、変更した注射の食前後のタイミングを3日程度続けて測定する、低血糖(発汗、動悸、手指振戦など)を疑う時、体調不良時(食欲がない、発熱、下痢、嘔吐など)などに血糖値を測定することで自分のからだの状態を理解するのに役立ちます。

血糖測定結果の活用

測定で得られた値は測定したままにするのではなく、振り返りが大事です。測定した記録、または器械(測定値がメモリーされている)は受診毎に医師へ提出し結果を見ながら一緒に評価します。血糖値の変動に影響するような生活要因は何か、食事、運動、治療内容、体調の変化や自覚症状など影響要因を知り、対策、工夫することで翌日からの生活へ活かすことができます。血糖値に影響を与えていると思う要因はメモしておき、外来受診の際に看護師・医師へ伝え、対処方法を一緒に考えましょう。

血糖測定時の注意点

≪手指の清潔≫
測定前には、必ず石鹸で手を洗いましょう。できないときは、穿刺部位をアルコール等で十分消毒しましょう。
≪穿刺の場所≫
指先の腹の部分はさまざまなものに触れる場所です。できるだけ指の側面(爪の際は避ける)を穿刺しましょう。手先を使う職業(農業、肉や魚介類を素手で扱う職業など)では、手のひら・前腕・耳朶血をおすすめします。
≪正確な血糖測定のために≫
※センサーの取り扱い方
センサーは湿気を嫌います。空気中に長時間さらされたセンサーで測定すると、測定値が正確に出ません。センサーは開封後速やかに使用し、ボトル型のものはセンサーを取り出した後は、速やかにきっちりとふたを閉めましょう。

●血液を採取した後、測定に手間取り時間がたってしまうと、血液が血液中にさらされ変化するので、正確な値を示すためには速やかな吸引が必要です。吸引する際には、試験紙の吸引部分に十分血液が満たされているのを確認してから吸引を終えます。血液が不足していたり、2度吸いをしたりすると正確な値が出ません。寒い時期や手が冷えて血液が出にくいような場合には、温めたりマッサージをするなどして血液を出しやすくしてみてください。

●冬季の測定での注意
簡易血糖測定器は、正確に測定するためには室温も充分に保たれている必要があります。外から持ち帰った際や夜間に関しては、10℃以上の室温に20分程度自然になじませた後に、測定するのが望ましいです。暖房器具のそばで器械を温めたりしないでください。夜間の低血糖の際に測定に備え、冷気に直接触れない工夫(布団の間に挟む・防寒グッズの仕様など)をしてみてください。

次回の糖尿病教室は『糖尿病ってどんな病気?』を天満仁医師が講義予定です。

日程/4月4日(月曜日)9時~

場所/天満病院 待合室

料金/参加無料

糖尿病の方、糖尿病に関心のある方などどなたでも参加可能です。

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【糖尿病ブログ】勇気を出して、まずは体重計に乗ってみましょう!

2022.02.04

新型コロナウイルス感染症により、外出を控えていたために、運動量が減ったり、お菓子を買いだめしたりして、コロナ太りや検査結果が悪化をしていませんか?

まずは、体重計にそっと乗ってみましょう。

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どうでしたか?

以前より体重が増加していた方は、この機会に生活習慣を見直してみませんか?

コロナ禍以前より、増えたことは何でしょう?

逆に減ったことは何ですか?

当院では、栄養相談を行っていますので、お食事で気になることがあれば、お気軽にスタッフまでお声掛けください♪

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【糖尿病ブログ】飲み過ぎはNG!健康的な飲酒量を知って、お酒と楽しく付き合おう

2022.01.13

年末年始の連休で、ついついアルコールを飲みすぎてしまった!という人が多いのでは?

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適度な飲酒は、むしろ糖尿病リスクの低下につながるという研究も報告されていますが、
糖尿病のある人は、アルコールを飲み過ぎると“ダメージを受けやすい”ということもわかっています。
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日本人の「適度な飲酒」は、男性でアルコール量が1日に20~25gぐらいまでだと考えられており、
一般に女性は男性に比べてアルコール分解速度が遅く、体重あたり同じ量だけ飲酒したとしても、
女性は臓器障害を起こしやすいため、女性は男性の1/2~2/3程度が適当だと考えられているのだそう。
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アルコール度数5%のビールと、度数40%のウイスキーでは同じコップ1杯でも摂取したアルコール量は全く違います。
酒に含まれる純アルコール量を知れば、飲んだ酒の影響や分解時間などが推定でき、飲酒量のコントロールに役立ちますよね。

通常、純アルコール量は、グラム(g)で表わされ、アルコールの比重も考慮して以下の計算式で算出します。 
お酒の量(ml) × アルコール度数/100 ×0.8(アルコールの比重)= 純アルコール量(g) 

例えば、アルコール度数7%のチューハイ缶1本(350ml)に含まれる純アルコール量は、
350ml × 7/100(=7%) × 0.8 =19.6gとなります。

健康的にお酒を楽しむために、適正飲酒の知識を身につけることが大事ですね!

参照:サントリー DRINK SMART