糖尿病ブログ~【検査】 ~自己血糖値測定の未来~
2020.12.01
現在においても自己血糖測定の主流となっているのは1日に何回か指先から血液を採取するSMBGという方法が用いられています。この手法は正確な数値を把握することは可能ですが痛みを毎回伴ってしまい、これを敬遠される方もられます。
しかし、近年、1型糖尿病など保険診療上、条件が設けられていますが常に血糖値を測定し確認ができるCGMSやリブレといった機器が発売されています。二の腕や腹部にセンサを留置しそこから血糖値を測定し、機器にもよりますが1週間から2週間の血糖値を常に把握することができます。これにより指先の穿刺がなくなり、負担が軽減されました。
現在も、更に針が短く、細く、痛みの少ない針や、パッチ型などより簡易で軽量化された機器が開発されようとしています。糖尿病は健康を維持するのに血糖値を測定することは不可欠であり、長く付き合わなければいけません。そのためにもより簡単で負担の少ない機器が求められています。そのような機器の開発がすすめばより皆さんの生活の負担が軽減されると思いますし、それを願います。
糖尿病ブログ~【生活】 ~糖尿病とヒートショック~
2020.11.15
冬場に多い温度差で起こるヒートショック 糖尿病の人は入浴時の血圧変動に要注意!
ヒートショックとは
暖かい居間などから冷え切った脱衣所や風呂に移動したり、熱いお湯につかることで血圧が変動し、心臓や血管などに負担がかかり、心疾患や脳梗塞などが起こりやすくなります。
またトイレでも起こす人もいるので、温度変化のある場所には要注意です。影響を受けやすい人は高齢者や高血圧、糖尿病、動脈硬化症、心疾患、脳卒中、これらの疾患がある人は注意が必要です。
ヒートショックを防ぐためには、脱衣所や浴室を温めておく、湯の温度は低めに設定、浴槽からゆっくり出るなどの対策が必要です。また、浴室は湯船の湯で温まっており、脱衣所よりも室温が高いので、下着を脱ぐのは浴室の中で行う工夫も役立ちます。
寒い季節になり、お風呂がリラックスタイムとなっている人も多いと思います。ヒートショック対策をし、安全にお風呂を楽しんで下さい。
糖尿病ブログ~【運動】 ~糖尿病とうつ病~
2020.11.02
日本人の約15人に1人が、一生のうちに1回はうつ病になると報告されています。
うつ病は、いわゆる糖尿病の合併症ではありませんが、糖尿病のある方では糖尿病でない方と比べて、何らかの抑うつ症状を有する人が約2倍程度多いと言われています。さらに糖尿病のある方の約10%が、医療機関で専門的に治療を受ける必要があるうつ病にかかっているといわれています。
そして今年は100年に1度のウイルスに見舞われ、皆さんの気分が落ち込んだり、今まで何不自由なく行っていたことが続けられなくなったり、心の健康を維持するにも苦労する年となりました。
少しでも皆さんに元気になっていただくには、『運動』というツールを通して何か出来ないかなぁと考えています。
月1発行のT4だよりには、定期的に今日から使える『運動』を載せていますので、良かったら手に取ってご覧下さい。尚、運動に関するご質問や生活指導なども応じておりますので、病院にお立ち寄りの際は気軽にご相談下さい。