【糖尿病だより】糖尿病薬シリーズ⑩ 注射薬の種類について
2022.07.11
今月の糖尿病だよりは『糖尿病薬シリーズ⑩注射薬の種類について』です。
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◇インスリン製剤とは
膵臓から分泌され、生体内で血糖値を下げることができる唯一のホルモン。遺伝子工学の進歩によりヒトインスリンを大量に生産することができるようになり、効果の発現時間や持続時間の調節された製剤ができた。
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◇インスリンの種類
インスリン製剤は作用のタイプにより大きく3つに分けることができます。
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①追加分泌補うインスリン製剤
食事をとった際に急激に上がる血糖値に対応します
●超速攻型・速攻型のタイプ
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②基礎分泌を補うインスリン製剤
作用は24時間程度持続します
●中間型・持効型のタイプ
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③追加分泌と基礎分泌の両方を補うインスリン製剤
●配合型・混合型のタイプ
※混合の比率によりさまざまな種類があります
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◇GLP-1受容体作動薬とは
GLP-1とは消化管から分泌されるホルモン(インクレチン)の1種。膵臓のβ細胞に作用し、膵臓からインスリンを分泌させることができる。
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◇GLP-1受容体作動薬の種類
投与頻度の違いによって1日1~2回注射するタイプと週1回注射するタイプがあります。
・1目盛り≠1単位
・インスリン製剤と配合された製品もある。
・最近では内服薬もできました。
※膵臓からのインスリン分泌が不足している方には適しません。
※単独では、低血糖を起こしにくい。
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