6月2021
糖尿病ブログ更新!~【歯周病】~糖尿病患者さんとアルコール
2021.06.01
糖尿病と歯周病との関連
歯周病=感染症
歯周病もまた、歯と歯肉の間にある浅い溝(歯肉溝)に、歯周病細菌が感染して発症する感染症なのです。30歳以上の約8割の人に歯周病(歯肉炎、歯周炎)が有り、生活習慣病若しくは国民病とさえ言われています。又、歯周病は歯を失う原因の第一位でも有ります。
歯周病は症状が出にくい
歯周病は進行してから初めて症状が出てくる病気です。歯茎から出血した、膿がでた、歯がぐらぐらする、歯の根っこが見えていた等に気付いて初めて歯科医院を受診することが多いのが現状です。
糖尿病と歯周病の相互的な関連
糖尿病の方は、そうで無い方と比較すると、歯周病になり易いことが解っています。特に
1型糖尿病の方では、侵襲性歯肉炎のように、若い方でも歯周病になり易いと言われています。糖尿病のコントロールが良くない場合や、罹病期間が長い場合には、歯周病の進行が速く早期に重症化しやすいと言われています。これによって①歯周病の細菌が糖分を好むため、②抵抗性(免疫力)の低下、③唾液量の低下、④血液の循環が悪い事、さらに⑤歯肉の血管がもろくなり傷が治りにくいこと等、様々な理由が関係しています。ある種の歯周病細菌が頸動脈や冠状動脈(かんじょうどうみゃく;心臓に栄養を与える動脈)に粥状に硬く血栓を形成し、心筋梗塞や脳梗塞の発症の危険性となる事も解ってきました。つまり、歯周病は大切な歯を失うばかりでは無く前進にも影響を及ぼし生命をも奪いかねないとても怖い病気なのです。歯を失ったりすると栄養のバランスが崩れる危険性も在ります。
家庭で出来る歯周病予防
①毎食後、正しい歯磨きをし、定期的に歯科検診を受ける。②血糖コントロールを良くする。
③煙草を控える。④太らないこと。 日頃の生活習慣で発症することが殆どです。毎日の口腔ケアがとても大切になります。一生自分の歯で食べられるようになるためにも、血糖コントロールを良好に維持するのと同じように、歯周病を良好に維持していくことが大切でその事が全身への健康維持につながるのです。
糖尿病だより6月号
2021.06.01
糖尿病ブログ更新!~【栄養】~糖尿病患者さんとアルコール
2021.06.01
糖尿病患者さんとアルコール
アルコールはアルコールそのもの作用やアルコールの代謝に伴って血糖値に影響を与えます。
多量飲酒は糖尿病発病の危険性を高め、特に肝障害や膵障害が加わるとコントロールが難しい糖尿病になるため、糖尿病患者さんは多量飲酒を避けましょう。
飲酒が食事療法の乱れの原因やインスリンや経口血糖降下剤使用中では低血糖の誘因にもなることが多く、このような場合はできるだけ飲酒は避けた方がよいとされています。
食事療法や運動療法で血糖コントロールが良好で合併症がないなどの場合には、主治医に確認して、適度な飲酒(男性で純エタノール換算1日20g以下・女性でその半量以下)はしても良いとされています。
インスリン注射や経口血糖降下剤などでの薬物治療中には、低血糖を来たしやすいので、食事をとらずに飲酒することは厳禁です。酒肴なら低脂肪で高たんぱく質なもの(豆腐・枝豆・イワシ・鶏肉など)がお勧めです。
★ 純エタノール換算 20gのお酒とは?(女性はこの半分以下が目安です)
・ビール(5%)なら.................................... ロング1本(500ml)
・日本酒なら................................................ 1合(180ml)
・ウイスキーダブルなら.......................... 1杯(60ml)
・焼酎(25度) なら.................................. グラス1/2杯(100ml)
・ワインなら.................................................. グラス1杯半(180ml)
・チューハイ(7%)なら............................ 1本(350ml)
(参照)
e-ヘルスネット 厚生労働省
サントリー お酒との正しいつきあい方を考えよう。https://www.suntory.co.jp/arp/proper_quantitiy/